OBS Studio 用の音声フィルタです。声の 高さ(ピッチ) と 響き・声質(フォルマント) を、別々になめらかに変えられます。
このプラグインは AI を使って開発しましたが、AI ボイスチェンジャーではありません。 声の高さや響きを、昔からある一般的なピッチシフト(信号処理)で変えるものです。 AI モデルや学習データは使っていません。同じ声を入れれば毎回同じ結果になり、GPU も不要です。
English: HKPitch is a pitch & formant shifter filter for OBS Studio. It was developed with the help of AI, but it is not an AI voice changer — it uses classic signal processing (YIN pitch detection + PSOLA), with no machine-learning model or training data.
- OBS を終了する
- Releases から
HKPitch-<版>-windows-x64.zipをダウンロードし、右クリック →「すべて展開」 - 展開したフォルダの
インストール.cmdをダブルクリック - OBS を起動し、マイクの「フィルタ」→ 音声フィルタの「+」→「HKPitch(声のピッチ・フォルマント)」
管理者の権限やコマンド入力は要りません。中身は HKPitch フォルダを C:\ProgramData\obs-studio\plugins\ にコピーしているだけなので、手でコピーしても同じです。くわしい使い方は zip の中の 説明書.txt にあります。
動作環境:Windows 10 / 11(64 ビット)、OBS Studio 32 で動作確認。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ぱきっと(最初はオン) | 3 バンドイコライザで中域(800Hz〜5kHz)を下げてから処理する。輪郭のはっきりした音になる |
| はっきり | 中域を少しだけ(-10dB)下げてから処理する。ぱきっとより自然。ぱきっととは片方だけ |
| プリセット | 子ども / 女の子 / よそいき / 元に戻す / 男の子 / 男性 / 低い男性 |
| ピッチ | 声の高さ(半音、±24)。フォルマント 0 なら声質はそのままで高さだけ変わる |
| フォルマント | 高さを変えずに響きだけを動かす(半音、±12)。+で小柄・若く、−で大柄・太く |
| 処理モード | 高品質(おすすめ・遅延 約 32ms)/バランス(約 24ms)/低遅延(約 20ms) |
| 加工した声の割合・出力の音量 | ピッチを上げると少し音量が下がるので、出力の音量で補える |
- ひとりの声専用です(BGM や楽器が混ざった音には向きません)。
- スライダーを動かすと、約 40ms かけてなめらかに新しい高さへ移ります。
- CPU の負担は 1 コアの 1% 未満です。左右が同じ音(普通のマイク)なら 1 チャンネル分だけ処理します。
- 高さを測る:YIN 法。いちばん新しい音から比べるので、声の出だしにすぐ気づける。息まじりの声や声の終わりでも判定が外れにくいよう、少しのあいだ有声のまま保つ。
- 高さを変える:PSOLA。1 周期ごとに目印を置き(前の周期との相関で位置をそろえる)、前後の目印までを左右非対称の窓で切り出して、新しいピッチの間隔で並べ直す。窓がぴったり 1 に足し合わさるので、ピッチ 0・フォルマント 0 なら元の声がそのまま出る。
- 響きを変える:切り出した 1 周期ぶんを伸び縮みさせる。無声音(子音)は並べ替えずにそのまま通す。
- 音を周波数に分解しないので、声の前後に音がにじまず、二重に聞こえにくい。
src/voice-shifter.cppは比較用の周波数分解方式(位相ロック付きフェーズボコーダ + True Envelope)で、プラグインには入っていません。
必要なもの:Visual Studio 2022、CMake 3.22 以上、OBS Studio 32 のソース(libobs のヘッダ用)と obs.lib。
obs.lib は、OBS の公式の手順でビルドするか、インストール済みの obs.dll の関数一覧から .def ファイルを作り、lib /def:obs.def /machine:x64 /out:obs.lib で作れます。場所は local.cmake(リポジトリには入れないファイル)に書きます。
# local.cmake
set(OBS_SOURCE_DIR "C:/path/to/obs-studio" CACHE PATH "")
set(OBS_LIBRARY "C:/path/to/obs.lib" CACHE FILEPATH "")
set(HKPITCH_INSTALL_TO_OBS ON CACHE BOOL "") # ビルドのたびに自分の OBS へコピーするcmake -S . -B build -G "Visual Studio 17 2022" -A x64cmake --build build --config ReleaseOBS の起動中は自動コピーに失敗するので、OBS を終了して tools/install-dev.cmd を実行してください。
配布用 zip は次で dist/ にできます。
pwsh tools/make-release.ps1OBS なしで音声処理だけを確かめる道具です。ピッチの正確さ、倍音の濁り、フォルマントの位置、揺れのある声での自然さ、声の前後のにじみ、声の出だし、小さい声・遠い声での地声の漏れ、ピッチを動かしたときのなめらかさ、ぱきっと・はっきり、処理の重さを数値で確認します。
build/Release/hkpitch-offline.exeWAV を加工して聞き比べる(ピッチ・フォルマントは半音。最後に sweep を付けるとピッチをゆっくり上下させる):
build/Release/hkpitch-offline.exe render 入力.wav 出力.wav 4 2- 1.1.0
- 小さい声やマイクから遠い声で、元の声(地声)が混ざることがあったのを直しました。声かどうかを判定する音量の下限を、約 -56dBFS から約 -80dBFS に下げています(雑音や無音は周期性の判定で弾きます)。
- 「はっきり」(中域を -10dB 下げてから処理)を追加しました。
- 1.0.0 最初の公開
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GPL-2.0-or-later(OBS Studio と同じ)